Sony Mobile (ソニーモバイル) は、SIMフリーのAndroidスマホ「Xperia 10 II XQ-AU42」を発表しました。2020年9月1日 (火) に発売された「Xperia 8 Lite」とではどのように違うのかを比較します。
スペックを比較
「Xperia 10 II (エクスペリア テン マークツー)」は、2020年2月24日 (月) にソニーモバイルから発表されたAndroidスマホ。2019年に海外で発売された「Xperia 10」の後継モデルとなっていて、約6.0インチ (21:9) の有機ELディスプレイ、120°広角撮影と2倍の光学ズームの可能なトリプルカメラ、800万画素のフロントカメラ、Snapdragon 665、4GBメモリー、64GBストレージ、3,600mAhバッテリーなどを搭載し、防水 (IPX5/IPX8)、防塵 (IP6X)、指紋認証、おサイフケータイ (FeliCa) が利用可能なほか、2020年10月1日 (木) に発売されたSIMフリーモデル「Xperia 10 II XQ-AU42」ではDSDV (デュアルSIMデュアルVoLTE) にも対応。MVNOでの販売価格は2~3万円台になっています。
「Xperia 8 Lite (エクスペリア エイト ライト)」は、2020年8月26日 (水) にソニーモバイルから発表された4G対応のAndroidスマホ。21:9ワイドディスプレイを搭載したミドルレンジモデル「Xperia 8」のSIMフリーモデルで、約6.0インチ (21:9) のIPS液晶ディスプレイ、2倍の光学ズームが可能なデュアルカメラ、800万画素フロントカメラ、Snapdragon 630、4GBメモリー、64GBストレージ、2,870mAhバッテリーなどを搭載し、防水 (IPX5/IPX8)、防塵 (IP6X)、指紋認証、おサイフケータイ (FeliCa) などにも対応。MVNOでの販売価格は2~3万円台になっています。
スペック表
スペック一覧 | ||
モデル | Xperia 10 II | Xperia 8 Lite |
発売日 | 2020/10/1 | 2020/9/1 |
価格 (税込) | 3万円台~ | 2万円台~ |
OS | Android 10 | Android 9 |
SoC | Snapdragon 665 |
Snapdragon 630 |
RAM | 4GB | 4GB |
ROM | 64GB | 64GB |
外部メモリ | 最大1TB | 最大512GB |
画面サイズ | 6.0型 (21:9) | 6.0型 (21:9) |
パネル種類 | 有機EL | IPS液晶 |
画面解像度 | FHD+ | FHD+ |
カメラ (背面) | 12MP | 12MP |
+8MP | +8MP | |
+8MP | ― | |
カメラ (前面) | 8MP | 8MP |
バッテリー | 3,600mAh | 2,870mAh |
急速充電 | USB PD | USB PD |
コネクタ | Type-C | Type-C |
SIMカード | nanoSIM×2 | nanoSIM×1 |
DSDS | DSDV対応 | 非対応 |
VoLTE | 〇 | 〇 |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac | a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.0 | 5.0 |
テザリング | 対応 | 対応 |
ハイレゾ再生 | 対応 | 対応 |
防塵性能 | IP6X | IP6X |
防水性能 | IPX5/IPX8 | IPX5/IPX8 |
生体認証 | 指紋認証 | 指紋認証 |
ジャイロ | 〇 | 〇 |
Felica | 〇 | 〇 |
ワンセグ | ― | ― |
カラー | ブラック | ブラック |
ホワイト | ホワイト | |
サイズ (H×W×D) |
157mm | 158mm |
69mm | 69mm | |
8.2mm | 8.1mm | |
重量 | 約151g | 約170g |
「Xperia 10 II」と「Xperia 8 Lite」の共通する点
<主な共通点>
|
「Xperia 10 II」と「Xperia 8 Lite」の違う点
<主な違い>
|
カメラ
リアカメラ (背面)
「Xperia 8 Lite」が1,200万画素 (標準) +800万画素 (望遠) のデュアルカメラを採用しているのに対し、「Xperia 10 II」では1,200万画素 (標準) +800万画素 (広角) +800万画素 (望遠) のトリプルカメラとなっていて、2倍の光学ズームに加えて120°の超広角撮影が可能になるなど、背面カメラの性能は「Xperia 10 II」の方が優れています。
リアカメラ | ||
Xperia 10 II |
画素数 | 12MP+8MP+8MP |
撮像素子 | CMOS | |
絞り値 | F2.0, F2.2, F2.4 | |
AF | PDAF | |
動画 | 2160p@30fps | |
Xperia 8 Lite |
画素数 | 12MP+8MP |
撮像素子 | CMOS | |
絞り値 | F1.8, F2.4 | |
AF | PDAF | |
動画 | 2160p@30fps |
フロントカメラ (前面)
「Xperia 8 Lite」と「Xperia 10 II」のどちらも800万画素のシングルレンズで、ポートレートセルフィーやハンドシャッター/スマイルシャッターに対応しています。
フロントカメラ | ||
Xperia 10 II |
画素数 | 8MP |
撮像素子 | CMOS | |
絞り値 | F2.0 | |
AF | ― | |
動画 | 1080p@30fps | |
Xperia 8 Lite |
画素数 | 8MP |
撮像素子 | CMOS | |
絞り値 | F2.0 | |
AF | ― | |
動画 | 1080p@30fps |
ボディの比較
サイズ/重量
「Xperia 8 LIte」はサイズが158mm (高さ) ×69mm (横幅) ×8.1mm (厚さ)/重量が170gであるのに対し、「Xperia 10 II」はサイズが167mm (高さ) ×69mm (横幅) ×8.2mm (厚さ)/重量が約151gで、ボディのサイズに大きな違いはありませんが、「Xperia 10 II」の方が軽くて持ちやすくなっています。
ボディ | |||
Xperia 10 II |
本体カラー | Black | |
White | |||
(Mint) | |||
(Blue) | |||
サイズ | 縦幅 | 約157mm | |
横幅 | 約69mm | ||
厚さ | 約8.2mm | ||
重量 | 約151g | ||
Xperia 8 Lite |
本体カラー | Black | |
White | |||
ー | |||
ー | |||
サイズ | 縦幅 | 約158mm | |
横幅 | 約69mm | ||
厚さ | 約8.1mm | ||
重量 | 約170g |
防水/防塵/耐久性
「Xperia 8 Lite」と「Xperia 10 II」のどちらも、IPX5 (防噴流形) /IPX8 (水中形) の防水、IP6X (耐塵形) の防塵に対応し、USBポートはキャップレス防水となっているほか、前面と背面の両面が強化ガラス「Corning Gorilla Glass 6」で覆われています
耐久性 | ||
Xperia 10 II |
防水性能 | IPX5/IPX8 |
防塵性能 | IP6X | |
耐衝撃性 | ー | |
Xperia 8 Lite |
防水性能 | IPX5/IPX8 |
防塵性能 | IP6X | |
耐衝撃性 | ー |
ディスプレイの比較
画面/表示
「Xperia 8 Lite」と「Xperia 10 II」のどちらも、ノッチ (切り欠き) やパンチホールのない約6.0インチサイズ/アスペクト比 21:9のシネマワイドディスプレイで、解像度がフルHD+ (2,520×1,080ドット) ですが、「Xperia 8 Lite」がIPS液晶ディスプレイを採用しているのに対し、「Xperia 10 II」では有機EL (OLED) ディスプレイを採用しています。
ディスプレイ | ||
Xperia 10 II |
画面サイズ | 約6.0インチ |
画面比率 | 21:9 | |
ノッチ | なし | |
画面占有率 | ー | |
パネル種類 | OLED | |
画面解像度 | FHD+ | |
画素密度 | 457ppi | |
Xperia 8 Lite |
画面サイズ | 約6.0インチ |
画面比率 | 21:9 | |
ノッチ | なし | |
画面占有率 | ー | |
パネル種類 | IPS LCD | |
画面解像度 | FHD+ | |
画素密度 | 457ppi |
パフォーマンスの比較
チップセット
「Xperia 8 Lite」のチップセット (SoC) が「Snapdragon 630」となっているのに対し、「Xperia 10 II」では「Snapdragon 665」を採用しており、CPUやGPUなどの性能が向上しています。
チップセット (SoC) | ||
Xperia 10 II |
メーカー | Qualcomm |
モデル | Snapdragon 665 | |
プロセス | 11nm | |
CPU | Kryo 260 | |
コア数 | オクタコア (8コア) | |
クロック | 2.0GHz+1.8GHz | |
ISP | Spectra 165 | |
DSP | Hexagon 686 | |
GPU | Adreno 610 | |
モデム | Snapdragon X12 LTE | |
Xperia 8 Lite |
メーカー | Qualcomm |
モデル | Snapdragon 630 | |
プロセス | 14nm LPP | |
CPU | ARM Coretex-A53 | |
コア数 | オクタコア (8コア) | |
クロック | 2.2GHz+1.8GHz | |
ISP | Spectra 160 | |
DSP | Hexagon 642 | |
GPU | Adreno 508 | |
モデム | Snapdragon X12 LTE |
メインメモリー/ストレージ
「Xperia 8 Lite」と「Xperia 10 II」のどちらも、メインメモリ (RAM) の容量が4GB、内蔵ストレージの容量が64GBですが、「Xperia 8 Lite」が最大512GBのmicroSDカードとなっているのに対し、「Xperia 10 II」では最大1TBのmicroSDカードに対応しています。
メインメモリー (RAM) | ||
Xperia 10 II | 容量 | 4GB |
規格 | LPDDR4X | |
Xperia 8 Lite | 容量 | 4GB |
規格 | (確認中) | |
内蔵ストレージ (ROM) | ||
Xperia 10 II | 容量 | 64GB |
規格 | eMMC | |
Xperia 8 Lite | 容量 | 64GB |
規格 | (確認中) | |
外部ストレージ (microSD) | ||
Xperia 10 II | 容量 | 最大1GB |
規格 | SD/SDHC/SDXC | |
Xperia 8 Lite | 容量 | 最大512GB |
規格 | SD/SDHC/SDXC |
バッテリーの比較
バッテリー容量/急速充電
「Xperia 8 Lite」が2,870mAhバッテリーを搭載しているのに対して、「Xperia 10 II」では3,600mAhの大容量バッテリーを搭載し、最大32時間の連続通話 (4G)、最大740時間の連続待受 (4G) が可能になっています。
バッテリー | ||
Xperia 10 II |
容量 | 3,600mAh |
急速充電 | USB PD | |
連続通話 | 最大32時間 | |
連続待受 | 最大740時間 | |
ワイヤレス | 非対応 | |
Xperia 8 Lite |
容量 | 2,870mAh |
充電規格 | USB PD | |
連続通話 | 最大26時間 | |
連続待受 | 最大590時間 | |
ワイヤレス | 非対応 |
その他の機能
DSEE HX
「Xperia 10 II」はCD音源やMP3などの圧縮音源をハイレゾ相当の高音質にアップスケーリングする「DSEE HX」に対応していますが、「Xperia 8 Lite」は「DSEE HX」に対応していません。
生体認証
「Xperia 8 Lite」と「Xperia 10 II」のどちらも、側面の電源ボタンに指紋認証センサーを搭載しています。
おサイフケータイ (FeliCa)
「Xperia 8 Lite」と「Xperia 10 II」のどちらもFeliCaを搭載しているので、おサイフケータイ機能が利用可能です。
DSDS/DSDV
「Xperia 8 Lite」のSIMスロットはシングルSIMでDSDS (デュアルSIMデュアルスタンバイ) に対応していませんが、「Xperia 10 II」のSIMフリー版 (XQ-AU42) はデュアルSIMでDSDV (デュアルSIMデュアルVoLTE) に対応しているので、2枚のSIMカードを使用して4G+4Gの同時待受けが可能です。
対応キャリア
docomo回線
「Xperia 8 Lite」と「Xperia 10 II」のどちらも5G通信には対応していませんが、4Gや3Gの主要な周波数帯をカバーしているので、docomo回線のSIMカードが利用できます。
au回線
「Xperia 8 Lite」と「Xperia 10 II」のどちらも4Gや主要な周波数帯をカバーし、au VoLTEにも対応しているので、au回線のSIMカードで利用できます。
SoftBank/Y!mobile回線
「Xperia 8 Lite」と「Xperia 10 II」のどちらも4Gや3Gの主要な周波数帯をカバーしているので、SoftBank (Y!mobile) 回線のSIMカードで利用できます。
Rakuten回線
「Xperia 8 Lite」と「Xperia 10 II」のどちらもLTEバンドがBand 3/Band 18 (auローミング) をサポートしていますが、楽天モバイルの正式プランである「Rakuten UN-LIMIT」には対応していません。
まとめ
「Xperia 10 II」と「Xperia 8 Lite」とを比較すると、背面カメラがトリプルレンズ、ディスプレイがIPS液晶から有機ELへと変更されているほか、チップセット (SoC) やバッテリーなどの性能も強化され、DSDVにも対応しているので、販売価格に1万円ほどの差はありますが、新規で購入するのなら「Xperia 10 II」の方がオススメです。
MVNO各社の販売価格を比較
「Xperia 8 Lite」と「Xperia 10 II」のどちらもMVNOでは販売終了しています。
※最新モデル「Xperia 10 IV」の取り扱いはしています。
OCNモバイルONE
OCNモバイルONEは、NTTコミュニケーションズが提供する格安SIMサービス。2021年4月1日 (木) より開始した「新料金プラン」では、データSIMが月額858円 (税込) から、音声通話SIMが月額770円 (税込) から利用できるほか、人気の音楽ストリーミングサービスがデータ消費ゼロになる「MUSICカウントフリーオプション」も追加料金ナシで利用可能。2022年12月26日 (月) 11:00までは、人気モデルのスマホが1万円以下でも購入できる期間限定セールを実施しています。
概要 (税込) | ||
回線 | docomo | |
初期費用 | 3,733円 | |
月額料金 | データ | 3GB: 858円~ |
音声通話 | 0.5GB: 550円~ | |
+10分かけ放題 | +935円 | |
+トップ3かけ放題 | +935円 | |
+完全かけ放題 | +1,430円 | |
契約期間 | データ | なし |
音声通話 | なし | |
違約金 | データ | 0円 |
音声通話 | 0円 |
「Xperia 10 II」の販売価格
(販売終了)
「Xperia 8 Lite」の販売価格
(取り扱いなし)
mineo (マイネオ)
mineo (マイネオ) は、関西電力グループの「オプテージ」が提供するトリプルキャリア対応の格安SIMサービス。10GB以上のプランなら、最大1.5Mbpsのデータ通信が使い放題になるオプション「パケット放題 Plus」が無料で利用できるほか、ユーザー同士が交流できるコミュニティサイト「マイネ王」や、データ容量をシェアできる「フリータンク」など、独自のユニークなサービスが数多く用意されています。
概要 (税込) | ||
回線 | 3キャリア対応 | |
初期費用 | 3,740円 | |
月額料金 | データ | 使い放題 (300kbps): 660円~ |
音声通話 | 使い放題 (300kbps): 660円~ | |
+10分かけ放題 | +500円 | |
+完全かけ放題 | +1,210円 | |
契約期間 | データ | なし |
音声通話 | なし | |
違約金 | データ | 0円 |
音声通話 | 0円 |
「Xperia 10 II」の販売価格
(販売終了)
「Xperia 8 Lite」の販売価格
(販売終了)
IIJmio (アイアイジェイミオ)
IIJmio (アイアイジェイミオ) は、インターネットイニシアティブが提供する老舗の格安SIMサービス。従量課金制プラン「従量制プラン」ではデータ通信量が1GBまでなら月額528円 (税込)、2021年4月1日 (木) より開始した新料金プラン「ギガプラン」ではeSIMが月額440円 (税込)、音声通話SIMが月額850円 (税込) から利用可能になっています。
概要 (税込) | ||
回線 | docomo/au | |
初期費用 | 221円 ~ | |
月額料金 | データ | 1GB: 440円~ |
音声通話 | 2GB: 850円~ | |
+3分かけ放題 | +500円 | |
+10分かけ放題 | +700円 | |
+完全かけ放題 | +1,400円 | |
契約期間 | データ | なし |
音声通話 | なし | |
違約金 | データ | 0円 |
音声通話 | 0円 |
「Xperia 10 II」の販売価格
(販売終了)
「Xperia 8 Lite」の販売価格
(販売終了)
※IIJmio公式サイトを必ず確認してから申込をお願いいたします。
※特典やキャンペーン内容はすべてIIJmio公式サイトの内容が正となります。
nuro mobile (ニューロモバイル)
nuroモバイルは、ソニーネットワークコミュニケーションズが提供するトリプルキャリア対応の格安SIMサービス。2021年4月1日 (月) より開始した新料金プラン「バリュープラス」では、データSIMのVSプラン (3GB) が月額627円 (税込)、音声通話SIMのVSプラン (3GB) が月額792円 (税込) で利用可能になっています。
概要 (税込) | ||
回線 | 3キャリア対応 | |
初期費用 | 3,740円 | |
月額料金 | データ | 0.2GB: 330円~ |
音声通話 | 3GB: 792円~ | |
+5分かけ放題 | +490円 | |
+10分かけ放題 | +880円 | |
+完全かけ放題 | +1,430円 | |
契約期間 | データ | なし |
音声通話 | なし | |
違約金 | データ | 0円 |
音声通話 | 0円 |
「Xperia 10 II」の販売価格
(販売終了)
「Xperia 8 Lite」の販売価格
(販売終了)
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