近年、インターネットの普及に伴ってシェアが拡大しているモバイルルーター(モバイルWi-Fiルーター)ですが、通信回線については、UQコミュニケーションズが提供しているWiMAX(ワイマックス)/WiMAX 2+(ワイマックス ツープラス)が主流になっており、回線提供元のUQコミュニケーションズだけでなく、様々なプロバイダ(MVNO)がサービスを提供しています。まずはモバイルルーターを選ぶうえで、重要な通信回線(WiMAX/WiMAX2+)について簡単にまとめました。
WiMAX/WiMAX 2+って何?
WiMAX(ワイマックス)とは、3GやLTE(4G)といった無線通信技術の一種で、光ファイバーなどの通信回線の末端部分(ラストワンマイル)として、より広範囲での通信規格として期待されています。そして、このWiMAXを使った移動体通信技術がモバイルWiMAX(モバイルワイマックス)のなります。日本では、KDDIグループのUQコミュニケーションズが、「UQ WiMAX」というブランド名でサービスを提供しています。
WiMAX2+(ワイマックスツープラス)は、WiMAXの次世代規格「WiMAX Release 2.0 (WiMAX 2)」に、TD-LTEとの互換性を持たせた「WiMAX Release 2.1 (WiMAX 2.1)」という規格を使ったUQコミュニケーションズのサービスになります。
WiMAXとWiMAX2+の大きな違いとしては、大幅に改善された通信速度で、WiMAXが下り最大13.3Mbpsであったのに対し、WiMAX2+では下り最大708Mbpsとなっています。また、対応エリアも順次拡大しており、2013年のサービス開始時ではWiMAXの方が広かった接続可能なエリアが、2016年11月には、すでにWiMAXの対応エリアをWiMAX2+が抜いています。また、WiMAX回線については、2018年にサービスの提供を終了する予定です。
Pocket Wi-Fi(ポケットWi-Fi)とWiMAXとの違い
Pcoket Wi-Fi(ポケットWi-Fi)とは、Y!mobile(ワイモバイル/旧イーモバイル)が提供している、持ち運び可能なWi-Fiルーター(モバイルWi-Fiルーター)の名称で、LTE/AXGP回線を利用して通信します。Pcoket Wi-Fi(ポケットWi-Fi)のデータ通信使い放題は、アドバンスオプション(月額684円)でAXGP回線を利用しての通信になり、WiMAX/WiMAX2+と比べると利用できるエリアが狭くなります。
LTEとWiMAX/WiMAX 2+との違い
LTE(FDD-LTE)は、音声通信を行うことを前提に作られた通信規格であることに対して、WiMAX/WiMAX2+はデータ通信のみに特化したサービスで、音声通話を行わない分だけ、エリアの拡大も早く、LTEよりも通信規制が緩くなっています。
また、LTE(FDD-LTE)とWiMAX/WiMAX2+では、使用する周波数帯が異なっています。一般に、「高い周波数ほど速度が速くなる。周波数が低い方が電波が遠くまで届き、障害物も回りこむ性質が強くなるためつながりやすい。ただし速度は比較的遅い。」といわれています。WiMAX/WiMAX+は高い周波数帯(2.5GHz)を使用しているため、比較的速度は出るが建物内や地下などではLTEの方がつながりやすくなっています。
3G/4Gとは?
3Gや4Gの「G」は「Generation(世代)」の頭文字で、3Gは「第3世代(3rd generation)」、4Gは「第4世代(4th generation)」という意味。3Gを拡張したものが4Gになります。
LTEやWiMAXは3Gと4Gの橋渡し的な通信規格「3.9G」に位置していましたが、最近では4Gの一種と捉えることが一般的となってきました。(2012年の時点では、ITU が規定する「IMT-Advanced」の基準を満たす厳密な4G規格は「LTE-Advanced」と「WiMAX2」の2つのみである)
現在では、東京オリンピック開催の2020年実用開始に向けて、5Gの研究開発が進められています。
参考までに、主要な通信事業者各社が提供している3Gと4Gの主なサービスの名称をまとめて紹介しておきます。
キャリア | 3G | 4G |
docomo(ドコモ) | FOMA | PREMIUM 4G® |
Xi(クロッシィ) | ||
au(エーユー) | CDMA1X WIN | au 4G LTE |
SoftBank(ソフトバンク) | SoftBank 3G | SoftBank 4G(AXGP) |
SoftBank 4G LTE | ||
UQコミュニケーションズ | なし(音声を除く) | au 4G LTE |
WiMAX/WiMAX2+ |
おすすめのモバイルルーター(WiMAX2+)
1.UQ WiMAX(UQワイマックス)
運営 | UQコミュニケーションズ | |
おススメ度 | ★★★★★ | |
初期費用 | 3,000円 | |
料金 | ギガ放題 | 4,380円/月額 |
7GB | 3,696円/月額 | |
キャッシュバック | 10,000円 (JCBギフト) | |
契約期間 | 2~4年 (自動更新) | |
解約料 | 9,500~19,000円 |
UQコミュニケーションズが提供する「UQ WiMAX(UQワイマックス)」は、WiMAX/WiMAX2+回線の提供元である分、他のプロバイダ(MVNO)にはない安心・信頼があります。キャッシュバックやキャンペーンは少ないですが、「Try WiMAX」で15日間を無料で試用できるので、問題なく利用できるか確認をしてから、モバイルルーターを利用したい方におすすめです。
公式サイトはこちら⇒【WiMAX2+】WiMAXなら家でも外でも使い放題
2.カシモWiMAX
運営 | MEモバイル | |
おススメ度 | ★★★★★ | |
初期費用 | 3,000円 | |
料金 | ギガ放題 | 3,380円/月額 |
7GB | 2,680円/月額 | |
キャッシュバック | ― | |
契約期間 | 2年 (自動更新) | |
解約料 | 9,500~19,000円 |
「カシモWiMAX (カシモワイマックス)」とは、中古端末とのセットプランを扱う格安SIM・格安スマホ「カシモ」を提供するMEモバイルが、2017年10月5日からMVNOとして開始したWiMAX2+サービスになります。キャッシュバックキャンペーンは今のところありませんが、端末代金・送料が無料、ギガ放題プランが初月無料+2ヵ月間を月額1,380円で利用可能で、業界最安級の料金プランになっています。
公式サイトはこちら⇒業界最安級!月額1,380円~ギガ放題が利用できるカシモWiMAX
3.BIGLOBE WiMAX 2+(ビッグローブ ワイマックス)
運営 | BIGLOBE | |
おススメ度 | ★★★★ | |
初期費用 | 3,000円 | |
料金 | ギガ放題 | 4,380円/月額 |
7GB | 3,695円/月額 | |
キャッシュバック | 33,000円 | |
契約期間 | 2~3年 (自動更新) | |
解約料 | 9,500~19,000円 |
「BIGLOBE WiMAX 2+」は、格安SIM・格安スマホ「BIGLOBEモバイル」なども提供する大手プロバイダBIGLOBE(ビッグローブ)のWiMAX/WiMAX2+サービスになります。キャッシュバックや月額料金の割引キャンペーンが非常に多く、最大33,000円キャッシュバック+初月無料+2ヶ月間を月額3,695円(ギガ放題)で利用可能。端末代金も実質無料になっています。
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